介護士職のやりがい
2017.04.03

夫婦介護士の仕事でやりがいを感じる場面は沢山ありますが、そんな中でも利用者とご家族の関係性の再構築に関わる事が出来たケースは特に印象深いものです。介護保険制度がスタートして約20年経過し、当初と比較すると法改正などの影響もあり、より良いものになりつつありますがまだまだ実際の在宅介護の現場は過酷です。介護の社会化が制度の大きな目的の1つですが、実際のところ要介護高齢者の在宅生活においてご家族の存在はとても大きなものです。特に認知症の方の在宅介護は24時間気を抜けないようなケースもあり、ご家族の負担やストレスはとても大きくなってしまいます。介護がうまく行かない事も多く、利用者を大切に思うがゆえにかえって関係性が悪化してしまう事があります。
とても不幸な事ですが、施設に入所せざるを得ないようなケースにもつながってしまいます。そんな利用者やご家族に対して介護士としてできる事としては、まず直接的にデイサービスやショートステイなどの介護保険サービスを提供する事です。レスパイトケアと言いますが、ご家族にホッとできる時間を作って頂きます。また、利用中に家でのより良い接し方や介助方法、認知症ケアなど専門的な技術と知識に基づいて助言を行う事で、ご家族の介護負担を軽減します。サービス提供当初疲れ切っていたご家族が、介護士として専門的に接する事で悪化していた利用者との関係が改善し、ご家族に笑顔が戻った様子を見ていると、この仕事をしていて良かったと感じます。
介護士として直接的に関わるのは要介護高齢者です。しかしながら利用者のよりよい生活について考えるときには、利用者が現在どのような環境に置かれているのかという事や、これからどのように生きていきたいと思っているのかという事を無視できません。特に利用者にとってご家族はかけがえのない存在であると同時に、ご家族にはご家族の人生があります。ご家族が利用者を思う気持ちを持ちながら、余裕を持っていい距離感で暮らしていくことは必ず利用者の生活に対していい影響を与えます。介護士が専門職として知識や技術を発揮して1つ1つの生活場面で適切な介助を行う事は、プロとしてとても大切な事だと思います。その事によって利用者から「ありがとう」と言われると、その時々にこの仕事のやりがいを感じますが、それだけではなく利用者を取り巻くご家族など、より多くの方の生活に対していい影響を与えることが出来る仕事であるという点においても、介護士の仕事は大変やりがいのある仕事だと感じます。

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